変動金利型住宅ローン
住宅ローンを組むときに不動産会社からすすめられて変動金利型で組む人が増加しています。
現時点での返済額が低く抑えられるので住宅ローンを組むというハードルがかなり低くなるからです。
どんな点に気をつけて、住宅ローンの変動金利を選ぶべきでしよう。
金利が低い情勢が続いてるために、今は変動金利を利用し、ゆくゆく金利が上がる兆候が見えたならば固定金利にすればいいと考える方もいますが、適切な考え方ではありません。
短期固定金利や、変動金利でローンを組む場合は、短期プライムレートという日銀の政策金利から出る金利が決定されます。
つまり、日銀が金利を据え置くという姿勢でいる限りは、住宅ローンの金利は上がらないわけです。
一方長期固定金利は短期金利のように誰かが決定しているのではありません。
さまざまな要因によって金融市場において決まるものであり、長期金利は短期金利よりも先に上昇する傾向があります。
場合によっては、変動金利の状況を確認してから長期金利に変えようとしても、既にタイミングを逃していることがあります。
今後どのように金利が変わるかを織り込みながら、変動金利を利用する必要があります。
金利がある程度上昇しても返済ができるという人なら問題はありませんが、今後家庭の支出が多くなっていくという人はしっかり試算しましょう。
変動金利の住宅ローンを、低金利の時代に借り入れれば返済はしやすくなるかもしれませんが、10年後、20年後のことも想定の中に踏まえておくことも重要です。